「LOVEマシーン」は何と言ってもダンス☆マンバンド☆マンの力量につきます。フルバンドで録音されているため音圧が過去の曲とは全然違います。つんくの指示によるきつ目のコンプレスの影響もあってアナログチックな、言い換えれば古い時代の音に近くなっています。オケの中ではキーボードのWATA-BOO(=渡部チェル)の占めるウェイトが大きいような気がします。この人、WATA-BOOとしてクレジットされている時はアナログシンセ的な正弦波がディスコ度合いを高めています。
 それとLOVEマがエポックメイキングだったのは過去の、所謂オールドスクール的なディスコサウンドをBANANARAMAだとかTHE JACKSON SISTERSと言った元ネタを分かりやすい形でメジャーフィールドでやった事でしょう。つんくは「『VENUS』と『I believe in miracles』を足して2で割らない感じ」とダンス☆マンに依頼したそうですが、これ、やり方を間違えると王様みたいにイロモノになってしまいます。そうならないさじ加減が絶妙です。それって多分にジャドーズがポップス畑で活動をしていたからじゃないかと思います。

 C/Wの「21世紀」は娘。の中で唯一じゃないかな? 全編ユニゾンで唄われている低音のボーカルが印象的です。(多分)佐野・小松の俊介チームとストリングと娘。自身によるクラップによるシンプルなオケがシンプルな歌詞と非常に良く合っていて、いつまで経っても色褪せないまさに名曲と呼ばれるのが相応しい曲だと思います。
 特に最後のサビへ向けてのストリングの盛り上がり方は凄いの一言です。ユニゾンのボーカルは力強いんですが同時に哀しさも内包していて聴いている我々の心をグッと掴みます。バカ騒ぎ系のLOVEマのC/Wにこう言った哀しげな曲を持って来たため、1枚を通して聴くとその対比が激しくてなかなか面白いです。