ダンス☆マンのディスコミュージックへの趣向とモーニング娘。10人の力強さが奇跡的なレベルで結合した間違いなくモーニング娘。最高傑作。

 つんくの楽曲はフックを作るために違和感を感じさせる曲が多いです。例えばコラージュ感覚全開のEE JUMPの「おっととっと夏だぜ!」松浦の「Yeah!めっちゃホリデイ」。例えばセリフを駆使した「ハッピーサマーウェディング」「Mr.Moonlight」。などなど。
 ところがこの「恋愛レボリューション21(以下恋レボ)」は「LOVEマシーン」以降の娘。の曲にしては驚くほどギミックが少なく、せいぜい「超超超いい感じ」と「ホイ♪」くらいです。穿った見方かも知れませんが、この曲は娘。の力強さを見せるために意図してギミックを排除したのでは?と考えてしまいます。というのも「恋レボ」の前に発売されたシングルは失敗とまで言われた「I WISH」です。堅くて間違いのない路線を選択したのかも知れません。それにコラージュ的な手法も極力廃して全編を通してディスコミュージックの意匠で統一されていますし。この曲の何が好きって「全編を通してディスコミュージックの意匠で統一」なんですよね。変なキャラクター付けとかないですし、『普通に聴ける』というのが何と言っても大きいです。
 ボーカルはメインで唄っている人以外の声はエフェクトがかけられているのか誰が唄っているか全然分かりませんけど、それが逆にチーム感を出しているんじゃないかな? 10人が唄っている姿は凄くまとまりがあります。ボーカル自体は細切れのいつものパターンですけど、娘。にはこのやり方かもしくは「ふるさと」方式が似合っていると思うので否定しません。
 「恋レボ」はとにかく収録されているオケを聴いて欲しいです。ダンス☆マン&バンド☆マンの演奏がキレまくりです。特に実質的に最後の参加となったバンド☆マンの要、TOCAのベースのうねり具合が凄いです。この辺りが「Do it! Now」との大きな違いです。「Do it! Now」はオケだけ聴いても面白くないんですよね〜。
 ちなみに映像で見るなら直前のMC込みで異様なまでのテンションの高さの「ライブレボリューション21〜大阪城ホール最終日〜」をお勧めします。

 C/Wの「インスピレーション!」のキーワードは間違いなく『ファンキー』ですね。サビのメロディがベタベタなくらいにキャッチーなのが惜しいですが、C/Wにしておくには勿体無い曲です
 曲中に入っているエフェクトをかけたつんくの声は他の曲だとうるさく聴こえるんですが、「インスピレーション!」に限って言えば成功ですね。ホーンセクション、ベース、つんくのコーラス、どれもファンキーという共通理解の元において作成された佳曲です。

 「恋レボ」も「インスピレーション!」もヒップホップ風の韻を踏んだ歌詞が面白いですね。「恋レボ」で言うと「いいんじゃない」と「IN THE NIGHT」、「インスピレーション!」で言うと「アトラクション」と「あと楽勝」のような。